相続税法の理論暗記

【相続税法の理論暗記】相続税の納税義務者について

2017/03/23

理論暗記法』で実際に税理士試験・相続税法の内容を暗記していきます。『理論暗記法』は税理士試験の税法科目の理論を効率的に暗記できる勉強法となっています。はじめての方はこちらの『税理士試験の効率的な勉強法・コツ【理論暗記法】』からお読みください。

本日は、相続税の納税義務者をまとめていきたいと思います。納税義務者の暗記のポイントは『住所の有無』、『国籍の有無』と『特定納税義務者は相続時精算課税』です。日本国内のことを『法施行地』、法を施行できる地と言います。

『理論暗記法』では、まずは、目次から暗記でしたね。納税義務者の4つの区分をしっかり暗記しましょう。

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〔1〕納税義務者

(1)次に掲げる者は、相続税を納める義務がある。

①居住無制限納税義務者

文字が長いですが、分解するとよく解ります。『居住』、『無制限』、『納税義務者』ですから、法施行地に住所があって、財産の全部に対して相続税がかかってきます。

法施行地に住所を有するもの

いつの時点で?

その財産を取得した時において

誰が?

相続又は遺贈により財産を取得した個人で

全文

「相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

②非居住無制限納税義務者

今度は、『非居住』、『無制限』、『義務者』ですから、法施行地に住所がないことが予想できます。

法施行地に住所を有しないもの

いつの時点で?

その財産を取得した時において

誰が?

相続又は遺贈により財産を取得した次に掲げる者であって、

全文

「相続又は遺贈により財産を取得した次に掲げる者であって、その財産を取得した時において法施行地に住所を有しないもの

次に掲げる者とは?

(イ)日本国籍を有する個人

その個人又は被相続人が法施行地に住所を有していたことがある場合に限る

いつの時点で?

その相続開始前5年以内のいずれかの時において

全文

(イ)日本国籍を有する個人(その個人又は被相続人がその相続開始前5年以内のいずれかの時において法施行地に住所を有していたことがある場合に限る。)

日本国籍で海外に住んでいる人で、相続開始前5年以内のいずれかの時にその人か被相続人の住所が国内にあった場合は、非居住無制限納税義務者になります。

(ロ)日本国籍を有しない個人

被相続人が法施行地に住所を有していた場合に限る。

いつの時点で?

その相続開始時において

全文

(ロ)日本国籍を有しない個人(被相続人がその相続開始時において法施行地に住所を有していた場合に限る。)

海外に住んでいて国籍の有無にかかわらず、被相続人が相続開始時において国内に住所があった場合は、非居住無制限納税義務者になります。

③制限納税義務者

制限納税義務者も分解すると、『制限』、『納税義務者』ですから、相続税が課されるものに制限があります。結論を言ってしまうと、国内財産のみ相続税が課されます。では、制限納税義務者はどんな人をいうのか見ていきましょう。

法施行地に住所を有しないもの

いつの時点で?

その財産を取得した時において

誰が?

相続又は遺贈により法施行地にある財産を取得した個人で

『制限』ですから、法施行地にある財産を取得した個人となります。ですが、これだと②の人と納税義務者の区分が重なってしまいます。

(②を除く。)

という文言を忘れないようにしましょう。

全文

「相続又は遺贈により法施行地にある財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有しないもの②を除く。

④特定納税義務者

覚えていますでしょうか?『特定納税義務者は相続時精算課税』と冒頭で記述しました。

贈与により相続時精算課税の規定の適用を受ける財産を取得した個人(①②③を除く。)

④だけ贈与の内容になりました。相続時精算課税についても分解すると理解しやすくなります。『相続時』、『精算』、『課税』なので、相続時に精算して税を課するということです。相続時精算課税は、次世代への贈与を促し、経済の活性化を図る制度です。ひらたく言うと、おじいちゃん、おばあちゃん世代がたくさん貯蓄しておくよりも、子や孫に財産を移転させることで、いろいろなものを購入して、お金が世の中に出回りやすくなることを目的としてるということです。

相続時精算課税は、贈与をしても一定金額までは贈与税がかからず、その代わり、相続時に精算する制度です。

【税理士・試験勉強・理論暗記法】相続税の納税義務者~まとめ~

『理論暗記法』によって相続税の納税義務者についてみてきました。税理士試験においても相続税の納税義務者について問われたら、今回の内容を最低限答えられるようにしなければなりません。

それでは、復習です。相続税の納税義務者について、知っていることを書いてください。

誰が相続税を納める義務があるか?

相続税の納税義務者は4つの区分がありましたね。

さらに、それぞれ名前が長いですが、分解すると理解しやすくなるということでした。

今回はここまで。それではまた(^^)/

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