FXを副業としている人は多いです。
ですが、よくよく2ちゃんねるとか掲示板まで詳細に調べてみると、FXで勝てない人がほとんどのようです。
それでも幻想を抱いて挑戦する人が多いのは、FXは即金性があるからでしょう。
勝ち方以前に、FXの現状についてきちんと調べる必要がありそうだ。
FXとは?どのくらいの人が勝てているの?
まずはFXについて知らない人にとって基本からまとめてみました。
FXで儲けが出る仕組み
FXとは、外国為替証拠金取引(margin Foreign eXchange trading)を省略してFXと言い、外国通貨を売買して損益を発生させる取引です。
初心者の人にとっては少し理解しづらい内容ですね。
たとえば、
- 1ドル=100円のときに1ドル買って、1ドル=110円のときにその1ドルを売ると110円になります。100円が110円になって戻ってきましたので、10円儲けがでましたね。
- 逆に、1ドル=100円のときに1ドル買って、1ドル=90円のときにその1ドルを売ると90円になります。100円が90円になってしまいましたので、10円の損になります。
- 今度は1ドル=100円のときに1ドル売って100円を入手します。1ドル=90円のときにその1ドルを買いなおすと、先程100円入手していますので、差し引いて10円余ります。結果的に1ドルが1ドルと10円になりますので10円の儲けとなります。
- 最後のパターンとしては、1ドル=100円のときに1ドル売って100円を入手します。1ドル=110円のときにその1ドルを買いなおそうとすると、先ほど入手した100円の他に10円必要になります。
これがFXの基本的な考え方となります。
上記の具体例の3番と4番の項目について、疑問が出るかもしれません。
もし、1ドルをはじめに持っていなかったら取引はできないのではないのか?
確かに1ドルも持っていないのに、1ドルを売ることはできません。
ですが、FXではそれができます。株でもあるのですが、「空売り」です。
FXでは取引業者から1ドル借りて、その1ドルを売って、後でその1ドル買って、取引業者に1ドル返す。
このような仕組みがあるので、1ドルを持っていなくても先ほどの具体例の3番、4番の取引がFXではできます。
FXの特徴の証拠金取引とは?
FXは外国為替証拠金取引の略と言いましたが、証拠金取引とは何でしょう?
証拠金取引とは、保証金を業者に預けておいて、その保証金の範囲内の評価損がでるまで取引ができるということです。このことにより、少ない資金で大きな金額を動かすことができます。
たとえば、
- 10円をFX業者に保証金として預けておくとします。1ドル=100円の時に1ドル買います。
- 1ドルが90円になったときに、その1ドルの評価損が10円となり、預けている保証金の金額に達してしまいます。
- 評価損が預けている保証金額に達すると、強制ロスカットとなります。
上記の例ですと、10円しか持っていないのに100円の取引ができてしまいます。
預けている金額の10倍の金額の取引ができましたね!?これをレバレッジといいます。
現在FXにおいて、個人では、レバレッジが最高25倍までという規制が入っています。
FXではどのくらいの人が勝てているのか?
FXの仕組みに関しては理解できたかと思います。
今度はFXの現状についてです。
まずはFXで1年間通して、トータル利益がプラスになる人は全体の2割と言われています。
FXで生計を立てているのは、根拠のあるデータはないですが全体の1割にも満たないそうです。
つまり、全体の9割以上は1年間通してマイナス収支になるそうです。
FX初心者の人は1回の取引の勝ち負けで浮き沈みしますが、1回の取引というより年間通して勝てなくてはいけません。
さらに、もっと長期的に勝ち続けるということが非常に重要な課題になってきます。
世界のトップレベルのディーラーが年利40%で超優秀と言われています。
本屋のFXコーナーでは、1か月に資金が2倍以上になるような文言で販売されている本がたくさんありますが、その多くは実現することが難しいと予想できます。
もし、1か月で資金を2倍にできるのであれば、1年後には2の12乗ですから、4096倍になります。100万円が40億以上になります。
さすがに、ありえませんね(;・∀・)
月利10%、つまり、1か月で資金を1.1倍にできるとするならば、1年で約3.1倍になります。2年後には約9倍。4年後には約81倍。
これはおそろしく凄い数字ですね。
再度言いますが、プロでも年利40%は超優秀レベルです。月利10%だと1年で3.1倍なので310%。
プロでも年利40%は難しいのに、少し本を読んだだけで年利310%は可能だと思いますか?
可能であるとしても、それは簡単ではありません。
そして、それで生計を立てるのであれば、継続的に勝ち続ける必要性があります。
やはり、FXは難しいのです!!
FXは危ない?
FXはリスクがあるから危ないという話を聞いたことがあるかとは思います。
ただ、この文言は説明不足です。
自分でリスク管理ができない人は危ないのです。
FXは、自分で損切ラインを決めることができます。
ですが、損切を受け入れることができなくて、損切ラインを大きくしていってしまうと破産してしまいます。
FXをしっかり勉強せずに、リスク管理をしないでトレードする場合は、非常に危ないです。
逆に、根拠のある損切ラインをつくり、きれいさっぱり損切できる人は相場から退場させられることは少ない傾向にあります。
今回はここまで。次回はFXのリスク管理に関して、まとめていこうと思います。