前回はFXで根拠のある本物のトレードとは何か
について、まとめました。
根拠のある本物のトレードは、自分の欲や感情を根拠としてトレードせず、
チャートを動かしているプロのディーラーの人たちの心理を読み解いてトレードするということでした。
心理を読み解くということとは、プロのディーラーたちが取引するポイントを予測できるようになることです。
そのためには、最低限の相場の原理原則を学んでいくということで、
今回は相場の原理原則の1回目、
『グランビルの法則とフラクタル構造』についてです。
グランビルの法則とは?
グランビルの法則とは、移動平均線での取引をする際に、8つの売買ポイントがあるというものです。
移動平均線でトレードすることを目的に、説明しているわけではありません。
移動平均線でトレードする人は最低限知っていなければならない法則ですが、
皆様はこの法則を元にトレードしている人がいるということを認識するために、
グランビルの法則を知らなければなりません。
下記の図の赤い線が移動平均線。
青いジグザグ線がローソク足の値動き。
赤い四角枠①~④が買いのポイント。
青い四角枠⑤~⑧が売りのポイント。
①は移動平均線が上昇し始めたときにローソク足が移動平均線を上抜けた瞬間です。
②は移動平均線が上昇しているときに、一度、戻り勢力が移動平均線を下抜け、再度、移動平均線を上抜ける瞬間です。
③は移動平均線が上昇しているときに、移動平均線にタッチし、反転した瞬間です。
④はローソク足が移動平均線を大きく下抜け、その反発で上に向かう瞬間です。
⑤はローソク足が移動平均線を大きく上抜け、その反発で下に向かう瞬間です。④の逆です。
⑥は移動平均線が下降し始めたときにローソク足が移動平均線を下抜けた瞬間です。①の逆です。
⑦は移動平均線が下降しているときに、一度、戻り勢力が移動平均線を下抜け、再度、移動平均線を下抜ける瞬間です。②の逆です。
⑧は移動平均線が下降しているときに、移動平均線にタッチし、反転した瞬間です。③の逆です。
これがグランビルの法則による移動平均線を利用した売買ポイントです。
あくまで、売買ポイントであって、すべてそこで取引しなければならないというわけではありません。
さらに、④と⑤での取引は方向感が伴っていないので、やらない方が賢明です。
グランビルの法則で勝てるのか?
何度も言いますが、グランビルの法則を知ったから勝てるようになるわけではありません。
これで勝てたら、みんな勝ち組です。
あくまで、相場の基礎を理解するためにこういった基礎理論を学ぶ必要があります。
世の中には移動平均線で取引する人もたくさんいます。
ですから、過去チャートで検証してみると、移動平均線が綺麗に機能している箇所もたくさんあります。
また、移動平均線が機能していない箇所もたくさんあります。
移動平均線の期間は人それぞれ違いますし、取引時間軸も人によって異なります。
チャートはフラクタル構造であるから、どの時間軸でも機能はします。
フラクタル構造ってなんだ?
次はフラクタル構造についてです。
【FX】フラクタル構造とは!?
フラクタル構造とは、
「どんなに小さな部分を取り出して見ても、全体と相似している」
ということです。
フラクタル構造は人に置き換えても考えることができます。
人間はある一定の歳で必ず死にます。
人の細胞レベルにおいても、古い細胞は死滅していきます。
フラクタル構造が効いていますね。
フラクタル構造が地球にも及ぶとすると、
地球を1つの細胞として捉えることができます。
地球が1つの細胞なら、もしかしたら、地球にも寿命があり、
将来的に『別の惑星に移住すること』はある種の細胞分裂なのかもしれません。
フラクタル構造は、大きさは異なれど似ています。
蟻の世界にとっては人間の世界は未知の世界であり、
人間の世界にとっては宇宙の果ての世界は未知の世界であります。
これもフラクタル構造です。
FXにおけるフラクタル構造とは、
1分足でも、5分足でも、1時間足でも、日足でも、月足でも、
どの時間軸をとっても値幅は異なれど値動きが相似しているということです。
ですが、
フラクタル構造ではあるものの、時間軸が大きいほど、
取引はしやすいものとなっています。
誰か一人の資産家の意思だけで相場を動かせるのであるとすると、
取引する時間軸が小さければ小さいほど、その影響は大きいからです。
また、時間軸が小さいとスプレッドの割合も大きくなります。
取引の安定性を求めるのであれば、なるべく大きな時間軸で取引するのが良いでしょう。
まとめ
今日はグランビルの法則とフラクタル構造について勉強しましたね!?
グランビルの法則が存在することは過去検証をすればすぐにわかります。
グランビルの法則で取引をするわけではなく、グランビルの法則が効くことがあり、
プロの人たちが参考にしているので、知らなくてはなりません。
また、フラクタル構造についても学びました。
FXでのフラクタル構造は時間軸において効いてきます。
どの時間軸によっても値動きは相似してきます。
ですから、どの時間軸でもグランビルの法則は効いてきます。
皆様も、移動平均線をチャートに表示させて、
グランビルの法則を見てみてください。
今日はここまで。それではまた!