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FXのレバレッジを効かせて元手10万円を1年で100万円にするには?

2017/03/23

FXを始めて間もないころ、「少ない元手で多く儲けることができる」、「10万円をFXで100万円にした」、「FXで毎月100万円儲ける方法」などといったタイトルの本やネット上の情報にたくさん当たりました。

「本当かよ!!」と毎回疑ってしまうような美味しすぎるタイトルに見えますね。ですが、すべてタイトルの裏に絶対にからくりがあります。魅力的なタイトルで溢れているFXの情報を精査するには、実際にシュミレーションしてみると良いでしょう。

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FXで10万円の元手を1年で100万円にするためのシュミレーション

FXで10万円の元手を1年で100万円にするためには、毎月、月利何%出さなければならないのか(月毎に複利計算)?

答えは、毎月約22%の利益を出し続けなければなりません。12か月なので1.22を12回かけます。

1.22×1.22×・・・×1.22=10.8722133986

で約10倍となります。月利22%は、1月目には100,000円から122,000円にしなければなりません。2万通貨で22,000円の利益を出すためには、110pipsの利益を相場からあげなければなりません。稼働日数が20日だとすると、1日あたり5.5pipsの利益となります。

いけそうな気がしてきましたか?1日単位で負ける場合がない場合です。1日に何回か取引して結果+5.5pipsになっていれば良いのです。簡単に言いますが、これは非常に難しいことなのです。

10万円を100万万円にするまでのシュミレーションを表にしてみました。

クリックすると拡大します。

また、必要証拠金まで評価損を膨らませてしまうと、強制ロスカットとなります。ドル円で1万通貨を持つための必要証拠金は46,000円1ドル=115円の場合115円×10,000通貨÷25=46,000)です。10万円の元手で取引するとなると、2万通貨で必要証拠金は92,000円です。約8,000円の評価損が出ると強制ロスカットです。必要証拠金もレートによって変化するので8,000円にしています。

2万通貨で8,000円の評価損ということは、40pipsの評価損をその月のトータルで出してしまうと強制ロスカットです。

先程のシュミレーションはまだ不完全です。より現実的にするには、資金管理の理論を組み込まなければなりません

資金管理の理論を組み込んだシュミレーション

10万円を元手に1年で100万円にするシュミレーションで、資金管理の観点を組み込んでみました。資金管理については、『FXでは資金管理が非常に大事』をお読みください。

資金管理は1回の取引でリスクにさらす資金を全体資金の5%以下までにすべきであるというものです。リスクを負ってぎりぎりの5%で行った場合、全体資金10万円の元手では、リスクにさらせる金額は5,000円です。損切を5,000円以下にしなければならないということです。2万通貨で5,000円以下にしなければならないということは、1回の取引で25pipsの評価損まで、許容できるということです。

続けてシュミレーションをしてみました。

クリックすると拡大します。

この表をもとにリスクぎりぎり負うことを前提に話をしていきます。

1か月目をご覧ください。月初めの負けは1回も許されません。5,000円の損失を出してしまうと、強制ロスカットまで、3,000円になってしまいますので、5,000円のリスクを負うことができなくなってしまいます。もちろん、はじめに資金を増やすことができれば、負けることが許されるかもしれませんが

2か月目は、1回の許容損失額が6,100円で、強制ロスカットまで30,000円ありますから、月初めから連続で3回までは負けることができます。

3か月目は、通貨数が2万通貨から3万通貨に増えました。1回の取引の許容損失額が7,442円で、強制ロスカットまでは10,840円になるので、1か月目と同様、月初めのの負けは許されません。

4か月目は、通貨数が4万通貨になりました。1回の取引の許容損失額は9,079円で、強制ロスカットまでは、43,585円になりますので、月初めから連続3回までは負けることができます。

同様に5か月目は、11,076円に対し37,534円ですから、月初めの連続負けは2回まで。

6か月目は、月初めの連続負けは2回まで。

7か月目も、月初めの連続負けは2回まで。

8か月目は、月初めは負けられません。

9か月目も、月初めは負けられません。

10か月目も、月初めは負けられません。

11か月目は、月初めの連続負けは1回まで。

12か月目は、月初めは負けられません。

ここで、一旦まとめますと、資金管理の理論を組み込んだシュミレーションでわかったことは、『まだ、現実的ではない』ということです。月のはじめから負けられない月が多すぎる点が現実的ではありません。実際、勝率100%のトレード手法は存在しないので、負けられないという状況を作ってはいけません

この資金管理の理論を組み込んだシュミレーションで新たに出てきた問題点は、『負けられない状況が多すぎる』ということです。

このシュミレーションの問題点に対する解決方法は2つ!

さて、『負けられない状況が多すぎる』という問題に対する解決方法は具体的には2つあります。

  • リスクにさらす資金割合を下げること。例:5%から2%に下げる
  • 通貨数を減らすことで、必要証拠金の額を下げ、許容損失pips数をあげること。

リスクにさらす資金割合を下げること

リスクにさらす資金割合を下げるとどのようになるか見ていきましょう。

1か月目を例にすると、リスクにさらす資金割合を5%から2%に下げたとします。そうすると、1回の許容損失額が2,000円になります。強制ロスカットまでは8,000円ありますので、月初から少なくとも3回の負けは許容できることとなります。

2か月目以降もどの月も最低2回の負けは許容できるようになります。

ただし、デメリットももちろんあります。許容損失pips数が少なくなるということです。許容損失pips数が少なくなると、トレード数が限られてきてしまうことです。本来であれば、許容損失pips数、別の言い方をすると、損切までのpips数が少なくなります。許容損失額が2,000円になると、2万通貨での取引では、損切幅が10pipsまでとなります。それでもトレードに優位性があり、トレードをしたいのであれば、通貨数を減らすことで、必要証拠金の額を下げ、許容損失pips数をあげるしかありません。

通貨数を減らすことで、必要証拠金の額を下げ、許容損失pips数をあげること

通貨数を下げると、必要証拠金の額が下がります。1か月目を例にすると、2万通貨の必要証拠金は92,000円。これを1万通貨にすると、必要証拠金は46,000円になります。そうすると強制ロスカットまでの金額が8,000円から54,000円になります。

さらに、リスクにさらす資金割合が5%のままであっても、許容損失額は5,000円のままですが、許容損失pips数は5,000円÷2万通貨の25.0pipsから、5,000円÷1万通貨の50.0pipsとなります。

損切幅が増えることでより幅広いトレードができるようになるということですね。

もちろん、デメリットもあります。それは、獲得すべきpips数が増えることです。1か月目を例にすると、月利22%を達成するためには、22,000円稼ぐ必要があります。

本来、2万通貨で取引をしていたのであれば、22,000円÷2万通貨で110pips稼げば良かったのですが、1万通貨であると、22,000÷1万通貨で220pipsを稼ぎ出さなければなりません。

このデメリットはどうしても拭えません。その取引手法の損益率と勝率のバランスによって舵の切り方を変えなければなりません。

解決方法をもとに再度現実的にシュミレーションしてみると!

1か月目のモデルを前提に、仮に、勝率50%損益率2のトレード手法Aがあったとします。1回のトレードの許容損失額は2%の2,000円です。この場合の期待値は、

-2,000円×1×50%+2,000円×2×50%

となりますから、+1,000円となります。

ということは、月に22回トレード手法Aを行えば、22,000円の利益を得ることができます。11

ただし、初月から最短で連続4回負けると強制ロスカットなので、50%×50%×50%×50%の確率、つまり、6.25%の確率で強制ロスカットにあいます。

この確率は起きることも十分ありますが、感覚的には運が悪かったという感じですね(;・∀・)

トレード手法Aの取引回数の目安を算出し、表にしました。少し厳しめに。

クリックすると拡大します。

月が進むに合わせて、期待値も増えますので、トレード手法Aのトレード回数は全ての月で22回となります。計算方法は、2か月目であれば、
-2,440円×1×50%+2,440円×2×50%=1,220円 ←2か月目の期待値

26,840円稼がなければならないので、

26,840円÷1,220円=22回

となります。

トレード手法Aは存在するか?

それでは、トレード手法Aのように勝率50%損益率が2のような手法が存在するか?しかも、月にチャンスが22回も訪れ、損切pips数が10pipsくらいまでのトレードです。もし、トレード手法Aのようなものが存在しているのであれば、2年で資産を100倍にすることができるということになります。3年で1000倍です。

相場は、その日、その都度の状況によって顔を変えるので、根拠の伴った手法でトレード手法Aにぴったりとあてはまるものは存在するとは言い難いです。そもそも、損切pips数が10pipsという絶対値にも根拠はありません。根拠は相場から見出すものでなければなりません

まとめ

今回はFXで元手10万円を1年で100万円にするための現実的なシュミレーションをしてみました。結論としましては、非常に難しいということです。

優位性のあるトレード手法を模索することは悪くはありませんが、それよりも臨機応変に、相場で勝率と損益率において優位性のあるポイントを見つけられる力を身に着けた方が近道な気がします。つまり、裁量トレードができる力ですね。

今日はここまで。それではまた。

※投資はあくまで自己責任でお願いします。このサイトはあくまで個人の見解で、投資その他これに類するものにより被った損害についていかなる責任も負いかねます。

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